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2016.05.16

筒井公認会計士事務所 筒井善徳さん

  • 社名 筒井公認会計士事務所
  • 名前 筒井 善徳
  • URL http://www.tsutsui-cpa.com/
  • 事業内容 公認会計士(登録番号 3-021199)
  • 自分を表す 誠

成長中の企業の体質を強化し
さらなる成長を後押しする

会計監査は、年に一度の人間ドックのようなもの。企業の健康状態を数字に基いてチェック、悪い所があれば治し、次の成長のための足場を固める。こうしたサポートが必要なのは、組織の固まった大企業ではなく、むしろ成長に体制作りが追いついていない中小やベンチャー企業だ。そんな伸び盛りの企業の体質強化に、筒井氏は尽力している。

公認会計士とは、どんなお仕事なのでしょうか

会計の専門家として、企業の会計監査を行います。例えば、資本金5億円以上または負債の合計金額が200億円以上の大会社は、この監査を受ける義務があります。大会社に対しては、監査法人の公認会計士がチームを組んで会計監査を行います。

会計監査について、もう少し詳しく教えてください

財務報告が正しく行われているかをチェックします。企業は資本を運用して業務活動を行い、利益を産み出します。その過程はすべて、財務諸表に数字で記載されなければなりません。記載内容が会社の実態を正しく表しているかどうかを、公認会計士が確認します(これを監査と呼びます)。従って企業だけではなく、会計を伴うあらゆる組織が対象となります。実際に私は、複数の幼稚園や自治会などからも会計監査業務を委託されています。

財務諸表と実際の財務状態が異なるようなことがあり得るのですか

昨年、日本を代表する大手電機メーカーが粉飾まがいの決算を行っていたため大騒ぎとなりました。意図的にごまかすのは論外ですが、不注意などにより誤ちを犯すことはあり得ます。工場の隅の方に不良在庫が積み上げられているのに、それを計上し忘れてしまうようなケースです。

書類を見るだけで、そこまで見抜ける?

さすがにそれは無理です。だから私は、可能な限り現場に足を運びます。工場、倉庫、物流センターなどに行って初めてわかることがある。一般に「6Sが大切だ」と言われます。”整理、整頓、清掃、清潔、作法、躾”です。工場の中の整理具合をみれば、その企業の本質が見えてくるものです。現場で得た情報と数字を突き合わせてみれば、企業の改善点が浮かび上がってきます。

単なる監査ではなく、経営支援につながりそうです

まさに私が手がけたいのは、経理財務を通じた組織の活性化なのです。一見同じように雑然とした生産現場にも、実は2つのタイプがあります。1つは創業から年月が経ち、経年劣化を起こしているケース。もう1つは、創業間もないベンチャー企業などで、成長スピードに体制固めが追いついていない場合です。いずれも支援次第で大きく伸びる可能性があります。
年月を重ねて弱っている場合は、リハビリつまり組織の再活性化が必要なのです。スタッフの配置換えや環境を刷新する設備投資などを一緒に考えることになります。必要に応じて資金調達も支援します。一方で伸び盛りの企業の場合は、経理財務面の体制固めが必要です。とはいえ飛び回っている創業社長にそんな余裕はありません。そこを私がサポートし、社内整備のお手伝いをします。

そもそもどうして公認会計士になられたのでしょう

大卒で証券会社に入り、営業に配属されました。希望していたのは株式公開や審査担当で、営業はどうにも性に合わなかった。それで株式公開に関わる仕事をするために公認会計士になろうと決めたのです。一念発起して勉強を始めましたが、合格率8%の壁を突破するのに5年かかりました。諦めないというか、粘り強いのが私の取り柄ですね。

そこからは監査法人に入られたのですね

売上1兆円クラスの上場企業の会計監査を担当し、みっちり鍛えられました。新人とはいえ30歳ですから、顧客からはそれなりのベテランに見えます。きちんと対応するため、仕事を始めてさらに猛勉強しました。監査を進める上では、顧客企業の担当者とのコミュニケーションをスムーズに取る必要があります。この時期に会社の仕組みを学び、企業人の考え方に直に触れることができたのは、得難い財産となっています。

13年務めて独立された、その理由は何でしょうか

中堅企業のIPO指導を何度か手がけました。株式市場の動向などタイミングが悪くて上場は見合わせたのですが、会計的な視点からのアドバイスによって、確実に企業が変わる姿を目の当たりにしました。実態に基づいた財務諸表を作り、それをナビゲーターとして社内を整備していく。これにより組織は活性化し、業績が確実に次のランクへとステップアップする。
こうした支援こそが自分の天職だと思いました。中堅から中小企業が相手なら、経営幹部と問題共有し、課題を解決するプランを共に考え、直ちに具体的な行動に移せる。結果も目に見える形で、たちまち出てきます。このサイクルが特に有効なのがベンチャーです。走りながら考える創業社長の良き伴走者となること。これにより自分も成長できると考えました。

この先、どんなビジョンをお持ちなのでしょうか

京都の公認会計士として、地元中心で主に中小企業をサポートしたい。具体的には経営管理会計の実践サポートや経理部のサポートです。その一環として『資金管理レベル安全度診断』や幹部向けの『経営会計入門講座』なども手がけています。これらにより、数字を使って企業の姿を正しく把握した上で、財務を含む体質強化を支援する。必要ならば、成長のための資金調達もサポートします。そんなふうに着実に仕事を進めていき、50歳になった時には自ずと天命を知るようになりたい。それがお付き合いする企業の監査役、相談役、社外取締役などであれば言うことはありません。

shareKARASUMAを選んだ理由をお聞かせください

独立しても、仕事は独りではやらないと決めていました。人と一緒が良いのですが、落ち着いた雰囲気は求めたい。顧客の重要情報を扱うのでセキュリティも万全でないと困ります。そんな中で出会ったのがshareKARASUMAでした。24時間365日使える環境ながら、長谷ビルならではの警備体制は万全です。集っておられる皆さんが、ひたむきに仕事されている姿にも惹かれました。

様々なお話ありがとうございました。最後に、ご自分を漢字一文字で表すと何になるでしょうか

「誠」です。これはもう性格なんですが、器用に立ちまわったり、策略を巡らせるのは、子どもの頃からできません。自分の利益のために、人を犠牲にするなどもってのほか。不器用で構わないから、一歩ずつ誠実に、かつ確実に進んでいきたいと思います。