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2015.09.24

パーカーズ・ピース株式会社 押尾忠宏さん

  • 社名 パーカーズピース株式会社
  • 名前 押尾 忠宏
  • URL  http://www.parkerspiece.co.jp/
  • 事業内容 クラウドによる経理事務のアウトソース、事業計画策定サポート
  • 自分を表す 忠

クラウド経理サービスを武器に
新しい働き方を創出する。

クラウドを活用し、経理業務をアウトソーシングで引き受ける。合理化を図ることで、クライアントには使い勝手の良いサービスを低価格で提供し、一方では在宅ワーカーなどに新たな仕事を提供する。経理事務に新たなソリューションを提供し、起業まもない創業者を支援する押尾氏が究極的にめざすのは、新しい働き方の創出である。

どんなお仕事をされているのですか?

ひと言で説明するなら「財務のコンサルティング」です。創業して3年後ぐらいまでの起業家を対象に、経理事務をアウトソーシングで引き受けたり、社長の思いをわかりやすく示す事業計画書作りのお手伝いをしています。

創業間もない会社をメインクライアントにされるのには何か理由が?

起業して日が浅い会社ほど、経理などの事務作業に困っている社長さんが多いのです。創業後しばらくは、経理専門の社員を雇えるほどの余裕がありません。けれども、仕事がひとたび回り始めると、帳簿付けなど事務作業が一気に増えます。本来なら社長は、マーケティングや営業に専念すべき時期なのに、雑用に追われてしまう。伸び盛りの起業家を支援したいと考えたのです。

経理事務だけでなく事業計画作りもサポートする理由は何でしょう。

がんばって波に乗っている社長ほど、いつも頭の中に「次の一手」が浮かんでいるものです。ところが、それをアウトプットして客観的に見直すための時間をなかなか作れない。起業がHopだとすれば、次のStepに行くには目に見える形の計画書が必要です。そこを我々がサポートします。経営者の思いを汲み取りながら、一目でわかる見やすい計画書作りに関しては我々ならではのノウハウがあります。一連の流れの中で、業務フローを把握するのでマニュアル作りなども支援しています。

事業計画書作りでは、どんな点に工夫されていますか。

事業とは、自社単独で成立するものではありません。マーケティングセオリーに基づき、顧客・商圏調査や競合調査を徹底し、独自の分析を加えています。マクロ環境については総務省や経産省などが公開しているデータなども参照し、ミクロ環境に関しては独自ルートで集めたデータに足を使ったリサーチも加えています。

単なる経理マンには到底できない仕事内容です。

大学卒業後、外食ベンチャーの走りともいえるグローバルダイニング社で経理を務めました。その後、イギリスに留学してロンドン大学でMBAを取っています。帰国後、急成長していたベンチャー・インデックス社に経理として入社し、すぐにフランス・グルノーブルに派遣されました。インデックス社が当時保有していた、プロサッカーチームの財務担当として、資金繰りなど財務立て直しを任されたのです。巨額の赤字を穴埋めするために、アラブやスペインの富豪などに掛けあい、数億円の資金調達に成功しました。その後、2011年に帰国して太陽光関連のベンチャー企業でIPO担当を務めています。

経理、財務、さらにIPOとくればCFOと呼ぶにふさわしいですね。

高校生の頃から、将来は起業したいと考えていました。大学生時代を通じてバンドをやっていたので、音楽関係の会社を創りたかったのです。経営には数字が必須だと思い経理を勉強しました。ジャンケンに負けた私がドラマーをやっていたバンドはその後、インディーズでデビューしています。

老舗、伸び盛り、新興と各段階のベンチャーでの経験が今の仕事に活かされている?

偉そうに言うつもりはないのですが、経営者を見る目は養われたと思っています。資金調達成功のカギは、経営者自身が握っているものです。明確なビジョンを持っているか、信頼できる人物であるかどうか。このあたりの資質は、経営者が醸し出す雰囲気に敏感なセンサーを持っていれば自然と掴めるものです。あとは経営者の机を見ますね。情報の整理がきちんとできている人は、仕事もできる確率が高いです。

今後のビジョンを教えてください。

クラウドサービスを活用した経理のアウトソーシングは、ユーザーにメリットをもたらすことはもちろん、新しい雇用を生むことで社会貢献できると考えています。具体的には、忙しい経営者がクラウドにアップした帳票類を、例えば子育て中の女性に都合の良い時間に入力してもらいます。経理事務は、企業のビジネスフローの中では最もアウトソーシングしやすいプロセスであり、それほどタイムリー性を要求されることもありません。入力業務などは生産性を高めれば、短時間で高収入を提供できます。関わる全員がメリットを享受できるシステム構築を目指しています。

近い将来のIPOも考えておられるとか。

2019年にはIPOしたいと考えています。それまでには売上を10億円にまで持って行きたいです。逆算すれば、3年後には4億円を超えていなければなりません。ようやく、その筋道が見えてきました。当社もベンチャーなので、私自身の動き方が問われることは十分に理解しています。

事業規模を拡大するなら京都以外の選択肢もあったのでは。

京都で起業した背景には、個人的な人脈に京都関係の人が多かったことがあります。また京都は東京とは時間の流れ方が違います。資本力に物を言わせて急成長をめざすなら東京がいいのかもしれませんが、我々はじっくりと腰を落ち着けて着実な成長を図りたい。その意味では、保守的でありながら、良いものであれば躊躇なく取り入れる京都の土地柄が合っています。生活の場としても、街に暮らす人たちのセンスの良さを感じます。

share KARASUMA に入会された理由を教えてください。

いくつか見て回ったシェアオフィスの中では、もっともきちんとしたオフィスだと感じました。決め手はSOHOブースがあることです。我々はお客様のセンシティブな情報を扱うので、しっかりと鍵のかかるスペースが絶対条件となりますから。その意味では、これほど便利な街なかの立地で、この価格は非常にコストパフォーマンスが高いと思います。

ご自分を漢字一文字で表すと何でしょう?

「忠」ですね。これは「真ん中に心を込める」と書きます。その意味を私は、いろんなことにバランス感覚を取ることだと受け止めています。自分の思いだけにとらわれず、クライアント、社員、我々に関わってくれるすべての方の思いをバランスを取りながら事業を進めていきたいと考えています。